1.オフコース
「この曲はオフコースだから」とハチマくんの第一声。どこが?彼のこだわりは「♪I love you」。世界中のフラれた人のために。

2.ル・ノワール
「これはシャンソンね」と言われた曲を3人で合わせている内に私の中のハードロック魂が。「シンリジィみたいにやってみよう!」中学生になった我々。
歌詞を作る段階で「これはシャンソンとして歌った方がいいに違いない!」との直感が見事にマッチしハードシャンソンの誕生。フィ!

3.レイン・レイン
これもハードシャンソンと言えますかね。
ハチマくんの複雑なコーラスワークはなかなか真似できるもんじゃないですね。
そしてライブでもないのにドラムソロがあるのが我々デキシード・ザ・エモンズ!

4.ワッターユールック
ハチマくんらしいロックンロール。コードの展開が一筋縄ではいかないところが真骨頂。ギターソロは一回弾いたらスタジオの上の階から苦情がきてそのまんまです。何度やってもおなじですが。

5.さよならベイビー
このアルバムの曲合わせで一番はじめにハチマくんが出してきた曲。(おいおい今更こういうのやんのか?)と実は思いましたが私の中のムード歌謡魂が。スタッカートで「あのひっと」とみんなで歌いたくなってそこからは止まらなくなってしまい新ジャンルの開拓へと。

6.ソーダガール
ビートルズみたいな曲って自分のソロではあんまりやれないので、ずいぶん前に作ってあった曲を元に。この歳になると恋愛ソングも俯瞰的な視点ですな。

7.ズーターミー
「なんか1曲でっちあげよう」と私が歌入れしてる間にハチマくんがイメージを作り、あとはレコーディングでなんとかなんだろ的な行き当たりばったりシステムの採用。志村けんの「あ〜み〜ま〜、ゆ〜や〜ゆ〜」で「ず〜た〜み〜」。ま、ミーターズです。

8.アッケントゥラ
これも曲は結構前に作ったんだけどやる場所がなくて放置してた曲です。
まさかデキシード・ザ・エモンズでやるとは。というかデキシード・ザ・エモンズでしかやれないような曲なんですよね。ちょっと聴かせれば「なるほど」ってハチマくんもわかってくれるので。

9.かざぐるま
これもハチマくんらしい曲ですね。
歌詞がなかなかできなくてちょっと書いては直し、ってのを繰り返し時間がかかりました。昔だったら恥ずかしいような歌い方を今では面白がってできるようになったのはお互いいろんな事をやってきたからでしょうね。

10.新デキシード・ザ・エモンズのテーマ
これもレコーディング当日にハチマくんが作り、行き当たりばったりシステムで録音。香港映画風のバイオリンが効いてますね!


最後に…。

イチローくんに触れていませんが、彼の存在なしには再びの活動はありませんでした。常に前向き過ぎず、いや前向きで新たな風を入れてくれました。テキトーな振る舞いをしていますが、陰の努力は相当なものではないかと思います。

それとエンジニアのDewマキノ。我々の1stアルバムからの全てに関わってくれたからこそわかってくれる事も多く、まともに話す声も出ない自分を励まし続けてくれてなければ「やっぱりできません」となっていたでしょう。

こう言うと我々らしくないかもしれませんが、なんだか多くの人の優しさで出来たアルバムではないかと思います。

背中を押してくれたKOGAさん、ありがとう!